SEIMEI EVERYDAY
関東ローカルで放送されたDOI
YzRIKO様が動画を上げてくださったので
関東圏ではないので見れなかった放送
おかげさまでじっくり見れました！
感謝してリンクさせて頂きます！
それにしても羽生くんの新プロ発表以降
アホみたいに羽生・陰陽師、安倍晴明の事を毎日考えてる今日この頃
今回、ショーバージョンとはいえ
通しでSEIMEIを見て
とても素敵なプロになりそうだけど
こりゃ～大変なの選んできたな～
が、まず最初の感想
特に音楽に詳しいわけでも無いが
和楽器の特徴的な鋭さ、緊張感
映画サントラの音楽とはいえ
始めから終わりまで漲ってる
クラッシック音楽のそれともまた違う
能や狂言などで見かける静かで且つ確実な動きから生まれる空気
そしてそれはSEIMEIにも必要な要素になのだろう
その緊張感がなければあの静かな笛の音が持たず
音楽とスケートに一体感が生まれないようだ
ピンと張った一本の糸の様に
笛の音から始まり最後にドンっと終わる一音まで
常に一定の緊張感を保つことが必要なようで
羽生くんには相当シンドいプロになるのでは？
もう１点このプロを難しくしているのは
日本人スケーターによる和物プロという点
アメリカの美大アルアルで
海外からの学生は必ず1度母国の文化をモチーフにした作品を作る時期がある
かくいう私もその1人であった
卒業制作「現代日本の風景に見られる伝統文化」をテーマにした抽象画
卒業制作は複数の作品を10人ほどの教授の前で発表
これは地獄である
現役でNYアートシーン活躍中の先生ばかりである
一癖も二癖もある教授たちから作品についての質問責めにあう
何とか質問大会が終わりかけた頃
教授陣の中でも特に気難しくて有名な1人
外国人の学生は何かというと自分のネイティブカントリーを題材にした作品を作りたがる
それ自体非難される事ではないがそのアイディア自体は使い古された感もある
表現の仕方によっては日本土産、記念品（souvenir from your home country）になり下がるケースは多々ある
幸いきみの作品はsouvenirではなくテーマを上手く表現している
が、この点は常に念頭において制作すべし
と言われた
なるほど…
ホッとすると同時に妙に納得できる批評だった
なかなか私の拙い文章では教授の言わんとしてる事が伝わりにくいかもしれないが
外国人が海外で生活していて母国を懐かしみ湧き上がる郷愁
日本を離れる事によって改めて見えてくる様々な日本文化、価値観に対する思い
それらは表現者としてどうしても扱いたいテーマである
自分の中でその感情が何なのか再確認したいのかもしれない
しかしそれは安易に表現できる事ではないと彼は言っていた
日本文化自体を作品の要素の一つとして捉えて表現しないといけない
それができなければそれは単に日本文化の紹介になってしまう
表現者は文化紹介が目的で日本文化のテーマを選んでいるわけでは無い
本来表現したいテーマの為に母国文化の要素を使用し表現する
羽生くんは今回、陰陽師をフリーのプロとして選んだ
ご本人も言う通りのあの超和顏で♡
雅で妖艶な陰陽師の世界観を
souvenir from your home countryでは無く表現することは容易ではないだろう
羽生くんが陰陽師で伝えたい表現したい事って何だろう…
今までの楽曲のチョイスを見ていると私の単純な印象は「常に闘ってる」である
では彼は誰と闘っているのか？
ライバル？心ない中傷をする一部メディア？または無責任に批判してくる一部一般人？
どれも普段の彼の発言を聞いてるとしっくりこない
やっぱりこれは自分自身と闘っているのだろうと思う
他国選手が羽生くんを名前を出し闘志剥き出しな発言をしていても
羽生くんは常に自分がやるべき事をキチンと遂行するのみと必ず言ってる
とても頼もしい
陰陽師を選択した時点で本人がハードルをあげてる訳だが
そして本人が言う通り
羽生結弦にしかできないプログラム
クレバーな羽生くんの事だからシェイ・リーンと共に素敵なプロに仕上げて行くのでしょう
ファンは楽しみに待つのみ❤︎
